全日本きもの振興会は、きものに関する知識の普及を通じて民族衣裳に対する国民の再認識ときもの文化の向上を図ることを目的として、原糸メーカー、織物生産者、卸売商、小売商、染色加工、履物、和裁士、着付師等”きもの”に関係する業界の総意により昭和41年に発足し、昭和44年2月、通商産業省(現/経済産業省)により公益法人に認可され、平成25年4月、一般社団法人に移行しました。
“きもの”は、日本の四季に順応するように、先人が永年にわたり智恵と経験を積み重ね改良してきた衣服です。また、日本人らしい美しさや優雅さを最大限に表現する衣裳として世界に知られ、美術的な価値も非常に高く、先人のたゆまぬ努力によって磨きあげられた文化遺産です。 私たちは”きもの”を、次の世代へと継承して行くことこそ、現代に生きる我々に課せられた責務であると考えています。
また、きものに携わる人がきもの振興への使命や主体的に取り組む決意を、『きもの憲章』として制定し、業界の倫理規範を訴えています。
全日本きもの振興会は発足以来、11月15日を”きものの日”と定め、この日を中心に七五三詣りや全日本きものの女王コンテストの開催、テレビ、新聞、ポスター等によるPRを全国的に展開して参りました。近年では高等学校でのきもの教育や、大学生や社会人を対象とした「きもの学」のセミナー、「きもの文化検定」など様々な和文化推進の事業を行っています。